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売春・人身売買・麻薬・殺人・・・メーオと過ごした1年10ヶ月
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憤慨
2007-10-09 Tue 10:20
リーダー格の女性から聞いた話は、私にとって非常にショッキングなものだった。
ただ、メーオは日本に非合法にお金を稼ぎに来ていると考えれば、これらの事は当り前ともとれる事だったので、「この事をメーオに問いただすのは止めようか?」と思った・・・

しかし、ただでさえ警察に追われる立場の不法滞在の外国人の上に、ドラッグを常用しているだけでなく、ドラッグの売人まがいの事をしていれば、警察につかまりタイに強制送還されてしまう可能性が、今まで以上に高くなると考え、ドラック関係とは綺麗さっぱり手を切ってもらおうと考えた・・・

ただ、いくら悪いこととはいえ、ある程度メーオのプライベートに干渉することなので、「互いの関係に何らかの支障が出るであろう・・・」という事が気がかりだった・・・

そしてメーオにドラックを止めるように説得する日がやってきた・・・

私:
メーオ、あまりいい気持はしないと思うが聞いてくれ・・・


メーオ:
なあに?


私:
メーオは、スピードは止めたんだよな?


メーオ:
もちろん。
カスに怒られてからは、一度もやってないわ。
私もバカにはなりたくないしね!


私:
じゃあ、他人がドラックでバカになるのは問題ないのかい?


メーオ:
・・・・・・・・・・・・・
何が言いたいの?


私:
メーオは、コークを売りさばいているらしいね。
どうやったら、そういうルートを見つけられるのか、私にはまったくわからないけど、それはやめた方がいいと思う。
もうこれで、ドラックの売人ごっこは終わりにしないか?
今はいいかもしれないけど、メーオにドラックを渡しているやつらだって、何かしら考えがあって、メーオを利用しているだけだよ。
今なら止められるから・・・


今考えれば気休めにしか聞こえない説得だが、その時はこのような言葉しか思いつかなった。
これでメーオが考えを改めてくれるとは思ってなかったが、ちょっとは自分のしていることへの罪悪感を感じ、私との話し合いに応じてくれると考えてた・・・

しかしメーオは、私との話し合いに応じるどころか、憤慨してしまった。
「お金を稼ぐためにドラッグを売ってなにが悪いの?」
「カスは、早く私が目標額を貯めることを望んでるんでしょ?」
「だったら私がしていることを非難しないで、助けるぐらいの事をしてくれないの!」
と、金切り声でまくしたてた・・・

こうなると、だれもメーオの怒りを止めることはできない。
ヒステリーに狂ったタイ人女性は、吠え続ける野生動物とあまりかわらないのだ・・・

私は、とにかく話し合いを続けようとしたが、怒りのスイッチの入ったメーオは、もう手がつけられなくなり、とうとうマンションを出て行ってしまった。
いつもならメーオの事が心配で、直ぐに後を追いかける私だったのだが、この時ばかりは、怒りとメーオに対する失望で、メーオを追いかけなかった。
私は、「もうどうにでもなれ!」と、なかばヤケクソになっていた・・・
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