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売春・人身売買・麻薬・殺人・・・メーオと過ごした1年10ヶ月
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目標達成の為の手段
2007-10-25 Thu 15:46
メーオはもちろんのこと、その友達とも親しくなっていくと、彼女たちのバックグラウンドという部分をうかがい知る機会が増えてきた。
私は、彼女たちは、「タイでの生活に困り、仕方無く日本に来ている。」もしくは、「騙されて売り飛ばされてしまった。」という理由で日本でこのような仕事に従事しているのだろうと思っていたが、そうではなかった。
彼女たちのほとんどは、仕事の内容を理解して黄金町にやってきていたようだ・・・

もちろん、日本への渡航費用・VISAの申請や手続き費用などが捻出できないため、その部分をママさんから法外な利息付きで借りているので、「ある意味売られている。」という部分は間違いではないが、人権保護団体が騒ぎたてるようなものとは、ちょっと違うようであった・・・

また、彼女たちの部屋に行くと、彼女たちのほとんどが、タイにいる家族の写真を飾っていた。
私はそれらの写真を見て、「彼女たちのタイでの生活レベルというのは、そこそこ良いレベルではないのか?」と、いつも思っていた・・・

なぜなら、階層化社会が進んだタイでは、学歴、特に大学を卒業したということは、この上ない、社会におけるステイタスである。
そのようなタイで、メーオは大学院を卒業していたし、彼女達の何人かも、きちんと大学を卒業し、留学まで経験していたようだった。
もちろん、タイの東北部・北部のど田舎から来ていた女性の写真は、かなり素朴なものであったが、「家はある。」「オートバイや車もある。」そして、「鶏や牛まで養う事が出来る(笑」と、やはり貧困から、日本にまでこのような仕事をしに来たとは思えなかった・・・

「なんで、こんな仕事をしているの?」と風俗嬢に聞くのは、最大のタブーなので、メーオの友達すべてに聞いたわけではない。
なので、ここで書いたことがすべて正しいわけではないと思うが、彼女たちのほとんどが、「きちんとした目標を持ち、自分達の意志で、日本に仕事にやってきていた。」という事は間違いなさそうだった。
その目標達成のための手段が、「黄金町での売春」だったということだ・・・

メーオが以前言っていた、「バンコクでもそこそこの暮らしはできるけど、私は、もっといい暮らしがしたいし、自分の力で、自分のアイディアをビジネスにしてみたいの!」という言葉が、彼女達の意見を代弁しているのであろう。
まあ、結局のところ、彼女たちは、今よりも良い生活を手に入れるために、手っとり早く稼げるこれらの仕事を選んだ訳だ・・・

でも、「今よりも良い生活を手にいれたい。」と思う気持ちと、「できるなら、手っとり早く稼ぎたい。」と思う気持ちは、誰でも持っているので、その点に関しては、誰も彼女たちを非難する事は出来ないと思う。
しかし、もちろんの事、「いろんな法律を破っている。」という点において、彼女らの行為を正当化することができないのも当然のことである・・・
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