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2007-10-12 Fri 10:51
メーオが、ドラックの売人もどきから足を洗うと言って以来、メーオは、またいつものように黄金町で頑張りだした。
本当にドラックと完全に手が切れるのかどうか不安ではあったが、夜の仕事が終わった後、ディスコにも行かなくなったし、夜の部の女性で、ドラックと関係のある人達とは、距離を置くようにするなどして、メーオなりの努力が見られた。 私はそのメーオの行動を、信じるしかなかった・・・ それからしばらくして、私達は、福富町の例のディスコが、警察の取り締まりにあった事を知った。 警察は、そのディスコを、麻薬取引の現場として前々から目を付けていたらしかった。 メーオにコークを流していた売人はもちろんのこと、それらに寄生していた黄金町の夜の部の女性達も、数人検挙されたようだった。 結果的に、メーオは、警察の手から逃れた事になったわけだ。 メーオは、この結果を聞いて、「運が良かったわ~」と、胸をなでおろしていた。 なにはともあれ、これでメーオは、完全にドラックとは関係が無くなった。 もともと、中国人から購入した粗悪なコークを、何も知らないダーちゃんやお客に売りさばいていただけなので、簡単にドラッグの売人まがいの事は止めることができたようである。 まあ、あのまま続けていて、荒稼ぎでもしようものなら、警察だけじゃなく、中国人マフィアやヤクザにも目を付けられていた可能性もあったかもしれないだけに、この件が簡単に収束できた事は、この上ない幸運だったのかもしれない。 でも、悪いことをすればそれなりにしっぺ返しのようなものが来るようで、「黄金町で、コークの売人をやっていた女性がいたという事を、警察はすでに知っている。」という情報も出てきた。 その「売人をやっていた女性」というのが、メーオの事を指していたのか分からないが、メーオはその情報に戦々恐々とし始め、しばらくの間、身を隠すことになった。 結局メーオは、昼のお店のオーナーのつてで、名古屋の外人パブで働くことになった。 もし警察が、本気でメーオを探しているのなら、たとへ名古屋に逃げたとしても、「いずれ捕まるだろう・・・」と思ったが、私は、今回の件に関しては、メーオが名古屋に行く事に賛成した。 「身を隠す」ということはもちろんだが、「ちょっと距離をおく」という意味も兼ねて・・・ しばらく名古屋・横浜と離れ離れになるが、このことが、私たちの関係に悪影響を及ぼすようには思えなかった。 逆に、私たちの関係を一歩先に進めるために、ほんのちょっと休憩したような感じに思え、私自身は、晴々とした気持ちになった。 でも、ただ一つだけ心残りなことが一つある。 それは、ダーちゃんの事・・・ ダーちゃんは、薬への依存がよりいっそう強くなり、警察の手が自分に伸びる事を怖れたダーちゃんのママさんは、ダーちゃんをどこか地方都市に売り飛ばしたようだった・・・ 私達は、いつかこの罪に対する清算を迫られることになるのだろうか? ・・・・・・・・・・・・・・・・ 神様が本当にいるのなら、おそらく裁かれるだろう。 でも、この世に神様などいない。 絶対に・・・ |