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売春・人身売買・麻薬・殺人・・・メーオと過ごした1年10ヶ月
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愛人契約 Vol.12
2007-09-06 Thu 12:35
その後も、メーオの青アザは、なかなか消えなかった。
正確に言えば、たとえ治っても、体のどこかに、1・2箇所の青アザがいつもできていた。
ただし、その青アザも、そんなに酷いものではなかった為、私もあんまり気にはしていなかった。
単純に、仕事部屋の狭さゆえに、「色んなところに体をぶつけているんだろうな。」と、本気で思っていた。
そう、あの電話がかかってくるまでは・・・

その日は、日曜日だった。
私は、土曜日と日曜日は、メーオにとって稼ぎ時なので、メーオの邪魔をしないように、会いに行かないようにしていた。
特に日曜日の夕方から夜にかけては、メーオのお得意さまが、多数、黄金町にやってくるらしく、昼はお店で、夜は近くのホテルでフル稼働していたようで、私は、メールは出すことはあっても電話はしないし、メーオは時間があれば、メールの返信ぐらいはしていたが、電話がかかってくることは絶対になかった。
しかし、その日は、夜の8時ごろに、突然メーオから電話がかかってきた。
私は、何か嫌な予感がして、その電話を取った・・・

電話を取るや否や、「カス、助けて!」という、メーオの叫び声が聞こえてきた。
私は、「どうしたメーオ?」と、聞き返したが、とにかくメーオからは、「助けて!」という声しか聞こえてこない。
電話から聞こえる音から判断するに、メーオは外を走りながら、私に電話をかけているようだった。
そして、「もう私、耐えられない・・・」と言い電話は切れてしまった。
私はどこに助けに行けばいいのかもわからないまま車に乗り込み、とにかく黄金町に急いだ・・・

黄金町について、再度メーオに電話をかけると、メーオはちょっと落ち着いたようだった。
そして、「今どこにいるの?」と尋ねると、「ユンちゃんの部屋にいるから来て。」と言われた。
ユンちゃんとは、メーオの友達の一人で、よくメーオの部屋に遊びに来ていた娘だった・・・

私はユンちゃんの部屋に急いだ。
今は、落ち着いているようだが、電話の時のメーオを尋常じゃなかった。
とにかく、「無事であってくれ。」と祈りながら、ユンちゃんの部屋に続く階段を駆け上がった。
しかし、私の願いは、神様には届かなかった・・・

ユンちゃんの部屋についた時、メーオの顔を見て驚いた。
メーオは、首の周りに赤いアザができ、顔の左半分がちょっと腫れていた。
明らかに、誰かに暴行を受けた事がわかった。
やはり、黄金町にはまった男などに味方をする神様など、どこにもいないのだ・・・
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