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2007-09-06 Thu 12:35
その後も、メーオの青アザは、なかなか消えなかった。
正確に言えば、たとえ治っても、体のどこかに、1・2箇所の青アザがいつもできていた。 ただし、その青アザも、そんなに酷いものではなかった為、私もあんまり気にはしていなかった。 単純に、仕事部屋の狭さゆえに、「色んなところに体をぶつけているんだろうな。」と、本気で思っていた。 そう、あの電話がかかってくるまでは・・・ その日は、日曜日だった。 私は、土曜日と日曜日は、メーオにとって稼ぎ時なので、メーオの邪魔をしないように、会いに行かないようにしていた。 特に日曜日の夕方から夜にかけては、メーオのお得意さまが、多数、黄金町にやってくるらしく、昼はお店で、夜は近くのホテルでフル稼働していたようで、私は、メールは出すことはあっても電話はしないし、メーオは時間があれば、メールの返信ぐらいはしていたが、電話がかかってくることは絶対になかった。 しかし、その日は、夜の8時ごろに、突然メーオから電話がかかってきた。 私は、何か嫌な予感がして、その電話を取った・・・ 電話を取るや否や、「カス、助けて!」という、メーオの叫び声が聞こえてきた。 私は、「どうしたメーオ?」と、聞き返したが、とにかくメーオからは、「助けて!」という声しか聞こえてこない。 電話から聞こえる音から判断するに、メーオは外を走りながら、私に電話をかけているようだった。 そして、「もう私、耐えられない・・・」と言い電話は切れてしまった。 私はどこに助けに行けばいいのかもわからないまま車に乗り込み、とにかく黄金町に急いだ・・・ 黄金町について、再度メーオに電話をかけると、メーオはちょっと落ち着いたようだった。 そして、「今どこにいるの?」と尋ねると、「ユンちゃんの部屋にいるから来て。」と言われた。 ユンちゃんとは、メーオの友達の一人で、よくメーオの部屋に遊びに来ていた娘だった・・・ 私はユンちゃんの部屋に急いだ。 今は、落ち着いているようだが、電話の時のメーオを尋常じゃなかった。 とにかく、「無事であってくれ。」と祈りながら、ユンちゃんの部屋に続く階段を駆け上がった。 しかし、私の願いは、神様には届かなかった・・・ ユンちゃんの部屋についた時、メーオの顔を見て驚いた。 メーオは、首の周りに赤いアザができ、顔の左半分がちょっと腫れていた。 明らかに、誰かに暴行を受けた事がわかった。 やはり、黄金町にはまった男などに味方をする神様など、どこにもいないのだ・・・ |
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| 黄金町の天使 |
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