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売春・人身売買・麻薬・殺人・・・メーオと過ごした1年10ヶ月
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初めての喧嘩 Vol.2
2007-08-09 Thu 17:05
初めての喧嘩 Vol.1 から次の日、私はとにかくメーオに電話をかけなければと思った。
どのように話し始めようか色々考えたが、結局、何もなかったようにふるまおうと思った。
そして、意を決して、メーオへ電話をかけた・・・

しかし、最初の電話は、留守電話になってしまった。
私は、今は接客中なのだろうと思い、その場は、あまり気にもせずに、電話を切ってしまった。
それから、1時間後、2時間後と何回か電話をかけたのだが、全くメーオは電話に出てくれなかった。
さすがにこれはおかしいと思い、私のプライベートの携帯では無く、メーオに教えていなかった会社の携帯でメーオに電話をかけてみた。
すると、「モシモシ?」と、電話の向こうからはメーオの声が聞こえてきた。
「メーオ?カスだよ。」「なんで電話に出ないの?」と言ったのだが、その言葉を言い終える前に、その電話は切られてしまった。
私は、メーオから、居留守を使われていたのである。
そこから、私は、プライベートの携帯で電話をかけ直したのだが、どうやら、メーオは、携帯の電源を切ってしまったようだった。
昨晩の出来事は、かなり根の深い問題のようだった・・・

それから、何度電話しようとも、メールを出そうとも、メーオから、全く連絡がこなかった。
私は、直接メーオのマンションにも行ったのだが、TVモニター付きのセキュリティが施されていたマンションだった為、私の来訪は、ことごとく無視されてしまった。
夜の黄金町で働いていた、メーオの友達にお願いして、色々と取り合ってもらったが、メーオは一向に私との接触を拒否していた。
そして、メーオと連絡が取れなくなって、1週間がたった。
とうとう、八方ふさがりになった私は、有給をとって、メーオのお店に、直接会いに行くことにした・・・

メーオが引っ越して以来、久しぶりに、黄金町に足を踏み入れた。
久しぶりの昼の黄金町は、相変わらず閑散としていたが、平日の昼間にも関わらず、結構な数の男たちが女性を物色しようと、闊歩していた。
そして、久しぶりにメーオが働いている区画に足を踏み入れると、周りから、「カス、ヒサシブリ!」と声をかけられた。
その声を聞いて、周りを歩いているお客が、一斉に私を見た。
私は、いろんな感情が入り混じった視線を全身に浴びながら、メーオのお店に急いだ。
そしてメーオのお店に行くと、メーオは、入口横にかけてある鏡を見ながら、メイクアップをしていた。
メーオは、お店の前に、お客の気配を感じ、あわてて前を向いた。
最高の微笑みと一緒に・・・

しかし、お店の前に立っているのが私だとわかったとたんに、メーオの顔から笑顔が一瞬にして消え去った。
最高の微笑みから、最高の怒りの表情に変わる瞬間が、ストップモーションのように、私の前で再現された。
そしてメーオは、お店のドアを閉め、カーテンを閉じてしまった。
私は、恥も外聞もかなぐり捨てて、そのメーオのドアをたたいた。
周りを歩いているお客は、好奇の目を、私に一斉に向けていた。
私は、そんなものなど一切構わずに、メーオのドアをたたき、「ドアを開けてくれ!」「話を聞いてくれ!」と叫んだ。
すると、メーオは乱暴にドアを開け、私をお店の中に引き入れた。
そして、「迷惑でしょ!仕事の邪魔をしないで!」と、ものすごい剣幕で私を叱りつけた・・・

私が行った行為が、メーオの仕事の邪魔だという事は、100も承知だった。
しかし、こうでもしなければメーオと会う事ができなかった。
私は、「何を怒ってるんだ?」とメーオに聞いた。
すると、メーオは、「あなたは、ノンちゃんが気にいったんでしょ?」
「それならノンちゃんの所に行けば?」と言い放った。
ノンちゃんとは、この喧嘩の発端となった夜に、メーオが連れてきた友達の一人だった。
私は、「どこをどう見たら、そのような事を考えつくのだろう?」と、メーオの思考回路が全く理解できなかった。
結局のところ、メーオの友達だからと、「もてなした行為」が、メーオには、私がノンちゃんを気にいったように、映っていたらしかった・・・

私は、「日本では、彼女の友達をもてなすのは当然だし、そうすることが当り前。」と説明した。
メーオは、「タイでは、男性は、そのような場合、友達の前で自分の彼女に尽くすのが当り前。」と説明した。
つまりは、互いの考え方の違いから、このような状態になってしまっていた。
私は、「メーオの考えは理解したから、今度から注意する。」と心から謝罪した。
その言葉を聞いて、メーオは、「二度目はないからね!」と私を睨みつけた。
とりあえず、これで二人の関係は元に戻ったようだった・・・

しかし、さすがに、こんな状態でここで遊んで行くわけにもいかなかったし、これ以上、メーオの仕事の邪魔をするわけにもいかなかったので、私は、そそくさとお店を出ていこうとした。
するとメーオが、「7時にあの焼肉屋でまってて!」と言ってきた。
「私を嫌な気分にさせたんだから、晩御飯ぐらいごちそうしてよね!」と言い、わざと怒った顔を作り、手で、「早く出て行って!」という仕草をして見せた。
私はその仕草を見て、メーオの機嫌が元に戻ったことを理解した。
メーオのお店を出て、2・3歩、歩いて振り向くと、お店の前で、最高の笑顔と一緒に、私に手を振っているメーオがいた・・・
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この記事のコメント
安心しました!
メーオの怒り具合は半端じゃない感じがしましたから焦りますよね(^_^;)

習慣の違いって間違うと、とんでもないですね!メーオもきっとショックだったんですね。
2007-08-10 Fri 03:26 | URL | リオ #-[ 内容変更]
リオさんへ
文化の違いは大きいです。
ただ、メーオの場合は、感情の起伏もはげしかったので、タイ人全部がそうだとは言い切れないかもしれません。
2007-08-10 Fri 10:39 | URL | Koganeangel #-[ 内容変更]
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