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2007-07-28 Sat 01:17
その日の黄金町は閑散としていた。
正確に言うと、お客は外をたくさん歩いていたし、女性たちもたくさんいたのだが、部屋の電気を消して、カーテンを閉めるか、カーテンの隙間から外をチラチラ見るだけで、あまり積極的にお客を取ってはいなかった。 ちょっと異常な雰囲気を感じ取った私は、急いでメーオのお店に行った・・・ メーオのお店は、カーテンを閉めていたので、お店の前からメーオに電話をすると、すぐにメーオが電話に出た。 「今どこにいるの?」とメーオが訪ねてくるので、「お店の前にいるよ。」と答えると、すぐにカーテンを開き、私を中に入れてくれた・・・ 今日の異常な状態をメーオに尋ねると、どうも警察が取締をしているらしいとのことだった。 私は、売春の取り締まりをしているのだと思ったので、その行為さえ行ってなければ問題ないと思い、「メーオと部屋でゆっくりしていればいいや。」と思っていたのだが、メーオはひどく怯えていた。 「なぜそんなに怯えているの?」と聞くと、「私、警察に捕まったら、タイに返されるから・・・」という答えが返ってきた・・・ その時私は、初めて彼女がオーバーステイだということを理解した。 というか、黄金町で働いている女性たちのほとんどが、不法入国、もしくはオーバーステイだということを、その時初めて知った。 それはつまり、彼女は日本にいる限り、隠れて生活していかなければいけないということを意味していた・・・ メーオは、観光ビザで日本に入国し、そしてそのまま不法滞在し続けていたのだった。 500万の借金を背負ってまで手に入れたビザなのに、それは、最も簡単に取得可能な観光ビザだったのだ。 金額からして、もっとまともなビザを取得していると思っていた。 たとえば、誰かと偽装結婚して、配偶者ビザぐらいは取得しているものだと思っていた・・・ 私は、何ともやりきれない気持ちになった。 メーオは、「そんな顔しないで。」と言って、私の顔を覗き込んできた。 私は、メーオを抱きしめた。 とにかく抱きしめることしかできなかった。 色々と思う事はあったが、結局のところ、私だって、メーオをお金で買っている、ろくでなしなのだから・・・ それからどのくらい時間がたったのだろうか? 警察がいなくなるまでお店の中で隠れていたのだが、突然ドアがノックされた。 私達は、お店の中で息を殺して隠れていたが、ドアを叩いたのはあのママさんだとわかった。 ママさんは、自分が管理している娘たちのお店を回り、無事に黄金町の外に連れ出していた。 私は彼女をママさんに預け、私も足早に黄金町を後にした・・・ メーオと親しくなった私は、メーオをいろんな所に連れて行ってあげようと思っていたのだが、あまり軽々しくメーオを外に連れて行ってはいけないと、改めて認識した日だった・・・ |
過酷ですね…
500万も払って観光ビザだなんて搾取されていますよね(>_<)人の足元を見て誰かが儲けてるんでしょうね。オーメは大丈夫なのでしょうか…
2007-07-29 Sun 04:42 | URL | リオ #-[ 内容変更] リオさんへ
弱いものにたかる虫けらが多いんですよ、世の中は・・・
タイ人をタイ人が摂取する、醜い構図が出来上がってましたね、黄金町には。
2007-07-29 Sun 17:45 | URL | Koganeangel #-[ 内容変更] |
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| 黄金町の天使 |
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