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2007-11-21 Wed 11:33
S姉さん計らいにより、その晩は、メーオのお別れパーティを急きょ開くことになった。
私は、明日の朝の成田の便が早いので、成田の近くにホテルを取っていたのだが、メーオと二人だけで過ごすと、湿っぽくなり、どうしていいか解らなくなると思っていたので、このS姉さんの提案には、正直助けられた気がした。 メーオも、「最後の夜は、多くの友達と、楽しく過ごしたい。」と言っていたので、本当に助かった。 S姉さんは、「知っている限りの友達を集めておくからね!」「19時ぐらいになったら、もう一度ここに来なさい!」と言い、S姉さん自身もかなり気合が入っているようだった(笑 それまで私たちは、横浜の街をぶらぶらしていた。 「ここには、あの時来たね。」とか「ここで喧嘩したね。」などとたわいのない話をしながら、昔の事を思い出していた。 そして、私たちは、、はじめて2人でデートした、チャンドラーズクラブハウス横浜に足を運び、ちょっとしたランチを食べた。 もう一度、あの時の事を思い出そうと思い、ウェイターさんにお願いして、あの時2人が座った席に通してもらった・・・ あの頃は、こうやってメーオとデートするのも一苦労だったのに、今では、こうやって2人で食事をすることができる。 でも、この時間も、後、半日で終わってしまうのだ。 そのような事を思い出すと、自然と目元がウルウルしてしまうので、私は、意識して、そのような事を考えないように、普段とは違いかなり饒舌になっていた。 いつもは、メーオがいろんな話をし、私がそれを聞いているのが普通なのに、この日ばかりは、立場が逆になっていた。 メーオは、にっこりとほほ笑みながら私の話に耳を傾けていた。 正直、しょうもない話題しかしてなかったと思うのだが、それでもメーオは、微笑みながら、私の話を聞き続けてくれていた・・・ そうこうしていると、約束の7時に、あっという間になった。 私たちは、急いで、S姉さんのお店に急いだ。 お店では、S姉さんと、その旦那さんが、私たちを待っていてくれた。 旦那さんは、メーオがタイに帰ることを、本当に残念に思っているようだった。 そして、私に、「今後の事は、いくらでも相談に乗りますから、遠慮しないでいろいろと聞いてください。」と言った。 旦那さんも、私とメーオは結婚するのだと思っているようだった。 それに対して、私は、「ありがとうございます。」「その時は相談させてもらいますので・・・」と、言葉を濁すことしかできなかった・・・ メーオのサヨナラパーティーは、若葉町の、あるタイ料理店を貸し切って行われた。 私たちがそのお店に行った時には、メーオの友達で、連絡の取れた女性たちが、すでに集まっていて、メーオがいないにも関わらず、パーティーが始まっているようだった(笑 そのパーティーは、飲んで、歌って、踊ってと、本当に楽しいパーティーだった。 私は、滅多に踊らないのだが、このときばかりは、踊りの輪の中に入り、メーオと一緒に、一心不乱に踊った。 すべてを忘れるように、踊って踊って、踊りまくった・・・ しかし、永遠に続くかと思われたパーティーも、そろそろメーオが成田に行かなければならない時間になってきた。 メーオは、最初、「寂しいから。」と、こっそりパーティーを抜け出そうとしたのだが、「S姉さんとその旦那さんには、お礼を言うべき。」という、私の意見を聞きいれ、S姉さんと旦那さんを外に呼び出し、さよならのあいさつをした。 すると、それに気づいた、数人の友達もお店の外に出てきて、メーオと最後の別れを惜しんでいた。 私は、みんなのお別れが終わるまで、車の中で待機していた。 いよいよみんなとのお別れの時、メーオは、努めて笑顔で対応していた。 そして、メーオは車のウィンドウを開け、みんなが見えなくなるまで手を振っていた。 しかし、みんなが見えなくなると、今まで我慢していたものが一気にあふれ出てきたのだろう、大声をあげて泣き出した。 私は、「メーオは強いね。」と言いながら、メーオを抱きよせた。 メーオは、私の腕の中で、子供のように泣きじゃくっていた・・・ |
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