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2007-09-15 Sat 18:14
借金を完済したメーオは、晴れて自由になった。
そして、あの男の傷がいえるまで、私の家で休養していた。 メーオは、私が仕事に行っている間は、家でゴロゴロし、お日様が西に傾くころになって、やっとベットから這い出し、近くの商店街に行き、私達の晩御飯の食材を買い、晩御飯を作って私の帰りを待っているというサイクルを繰り返していた・・・ いろんなところに連れて行ってあげるつもりだったのだが、結局、どこにもいかなかった(笑 でも、マンションに帰ると、メーオが待っているだけで、なによりもうれしかった。 メーオもそう思ってくれていたのだろうか・・・ ただ、いつまでもこの生活を続けていくわけにはいかないので、この日、私たちは今後の事を話しあった。 メーオは、自由にはなれたが、黄金町で働き続ける事は変りなかった。 メーオが日本に来た目的を考えれば、それは至極、当然のことだった。 つまり管理売春から、フリーランスの売春に変わったということだ。 もちろん、メーオに、今の仕事を辞めてもらいたいとも思ったが、今の私には、そんなことをメーオに言う資格などなかった・・・ ということで、あと二週間ほどしたら、メーオは黄金町の自分のマンションに戻ることになった。 そこで私はメーオに、「黄金町で、私と一緒に生活しないか?」と提案してみた。 私が、メーオのマンションに泊まったり、今回のように、メーオが私のマンションに泊まるということは、過去にもあったのだが、完全なる同棲を提案したのは、このときがはじめてだった・・・ しかし、私は、このときは、「メーオのマンションで一緒に暮らさないか?」と提案したつもりだったのだが、メーオは、「嬉しい!カスと一緒に、新しいマンションに住める!」と、なぜか、引っ越すことを前提に、話を考えていた(泣 私は、今回、メーオの借金を払う際に集めたお金が、あと、100万ほど残っていたのだが、個人的には、もしもの為にストックしておきたかった。 しかし、メーオのはしゃぎぶりを見て、「こここそが、このお金を使う時!」と、なぜか気がでかくなってしまった(笑 こうして、私たちは、初めて、「互いに同棲する。」というコンセンサスがとれたのであった・・・ 同棲を始めるにあたって、まずは、メーオのマンションを引き払う手続きを行った。 久しぶりにメーオのマンションに行ったのだが、家財道具や、メーオのドレスの一部がなくなっていた。 これは、あとで聞いたのだが、あの男が、メーオと縁が切れたので、メーオにプレゼントしたものを一切合財持っていったそうである・・・ こんなセコイ男に好き放題されたメーオが、本当にかわいそうだった。 メーオは、「気にしない。だってこれからは、カスが、家財道具や私のドレスを買ってくれるもんね!」と、これまた無邪気に言ってくれた。 私は、このときほど、あの男に殺意を覚えたことはなかった(笑 そして、少なくなったメーオの衣装を、いったん私のマンションに運び、夜が更けるまで、今度住むマンションについてあれこれ語りあった・・・ |
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